近年、男性が好む女性の職業では看護師の人気がとても高く、
またアニメのキャラクターやゲームのモチーフなど看護師の人気はとても高い。
しかし、医療の話を題材としたドラマは、今まで沢山報じられてきたが、
その主役となるのは医師に焦点があてられていて、看護師を主役としたドラマは意外と少ない。
私の記憶の中では、 観月ありさが主演した「ナースのお仕事」が思い浮かぶが、
その内容はどちらかと言うとコミニカルで、仕事の内容を通じて何かを訴えかけるという様な作品ではない。
その理由は、看護師の仕事は何事も医師の指示無くては行動が制限されている為で、
仕事を通じて何かを伝える作品にすることが難しいからだと考える。
また、歴史上の偉人とされる人物においても、世間に知られる医師の名前は数多く上がってくるが、
一般に多く知る看護師の偉人と言えばナイチンゲールをおいて他に思い浮かばない人が多いと感じる。
そしてこのナイチンゲールでさえも、医師を頂点とした縦割り社会の中で、自分のなすべきことに迷い、
看護師として医療に貢献できる道を模索していたひとりです。
当然、この時代も看護師であるナイチンゲールが、自ら患者を診察したり手当てなどの医療的処置をすることは、
当時の方が厳しく制限されており、その混迷の中で、病院内の衛生管理に規制がかけられていないことに目をつけ、
そこに看護師としての職務の方向性を見出したことが高く評価されて、皆の知られるところになった。